
第7回定期演奏会は、古典派を代表するモーツァルトの「ジュピター」、春日部ゆかりの作曲家・菊池幸夫による委嘱新作、そして色彩豊かな大作「展覧会の絵」を一度にたどるプログラムです。時代も語法も異なる3作品を通して、オーケストラの構築美、現代の創造、管弦楽の色彩を聴き比べます。
公演概要
- 開催日
- 2026年5月24日(日)
- 時間
- 13:00開場/13:30開演
- 会場
- 正和工業にじいろホール 大ホール(春日部市民文化会館)
- 出演
- 指揮:渡邉康雄/ゲストコンサートマスター:瀬﨑明日香/管弦楽:春日部フィルハーモニー管弦楽団
- 主催
- 一般社団法人 春日部フィルハーモニー管弦楽団
公演の聴きどころ
前半はモーツァルト晩年の交響曲と、私たちのために書かれた新作初演。後半は、ムソルグスキーのピアノ曲をラヴェルが管弦楽化した「展覧会の絵」です。「完成された古典」「この日初めて響く音楽」「絵画から生まれた管弦楽」という三つの異なる創作のかたちが、一つの演奏会に並びます。
ゲストコンサートマスターには瀬﨑明日香を迎えます。渡邉康雄の指揮のもと、緻密なアンサンブルと大編成ならではの音響の広がりを目指します。
プログラムと曲目解説
モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」
モーツァルトが1788年に完成した最後の交響曲です。明るく堂々としたハ長調の響き、歌うような緩徐楽章、快活なメヌエットを経て、終楽章では複数の主題が精巧に組み合わされます。親しみやすさと高度な対位法が同居する終楽章は、古典派交響曲の到達点の一つとして知られています。
菊池幸夫:ノスタルジア
私たちが委嘱し、この公演で初演する作品です。春日部で育った作曲家と、春日部を拠点とする私たちが新しい作品を世に送り出す、地域の音楽文化にとっても意味のある企画です。題名の「ノスタルジア」が示す記憶や郷愁が、現代の管弦楽の響きでどのように描かれるかが聴きどころです。
ムソルグスキー/ラヴェル編:組曲「展覧会の絵」
ムソルグスキーが友人ヴィクトル・ガルトマンの遺作展から着想し、1874年にピアノ曲として作曲した作品です。鑑賞者が会場を歩く姿を思わせる「プロムナード」を挟みながら、奇妙な小人、古城、子どもたちの遊ぶ庭、重い牛車、バーバ・ヤガー、壮麗なキエフの大門へと場面が移ります。
1922年にラヴェルが施した管弦楽編曲では、独奏ピアノの線が、木管・金管・打楽器・弦楽器の多彩な音色へ置き換えられました。各楽器の個性が絵の色彩のように立ち上がり、終曲では鐘の響きを思わせる壮大なクライマックスを築きます。
出演者・作曲家プロフィール
渡邉康雄(指揮)

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校で作曲を学んだ後、ニューイングランド音楽院とジュリアード音楽院で研鑽を積みました。1972年にピアニストとしてデビューし、国内主要オーケストラと多数の協奏曲を共演。指揮者としても日本フィルハーモニー交響楽団をはじめ多くの楽団を指揮し、当楽団のミュージックアドバイザーを務めています。
瀬﨑明日香(ゲストコンサートマスター)

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て同大学を首席で卒業し、パリ国立高等音楽院のヴァイオリン科・室内楽科を修了。日本音楽コンクール第1位をはじめ国内外のコンクールで実績を重ね、ソロ、室内楽、オーケストラとの共演を国内外で展開しています。コバケンとその仲間たちオーケストラではコンサートミストレスを務め、後進の指導にも力を注いでいます。
菊池幸夫(作曲)

春日部市で育ち、東京藝術大学音楽学部作曲科と同大学院で学びました。第3回芥川作曲賞を受賞し、管弦楽、吹奏楽、室内楽、映画・イベント音楽など幅広い分野で作品を発表。東京交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、読売日本交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢などによって作品が演奏されています。国立音楽大学教授として教育にも携わっています。
ご来場案内
前売券は全席指定で、一般S席3,000円・Z席2,500円・A席2,000円、学生S席2,000円・Z席1,500円・A席1,000円です。小・中学生50名を無料招待する応援企画、10名以上を対象とした団体割引も用意しています。
※料金・販売方法・会場案内は公演当時の記録です。すべての公演は終了しています。